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   あれ?、この話は前に読んだような、とか、この映画は前に見たような、と言う経験は誰にもあると、思います。多くの小説は同じパターンからなっているようです。
1 グランドホテル ホテルに訳ありの人々が集まって騒動が起こるパターン。殺人事件が起これば推理物に、ドタバタでは喜劇に、シリアスな物語になることも。一見バラバラで無関係な人間に見えて実は……、など、いろいろ考えられています。場所が固定されるので戯曲で使われることも。有頂天ホテルもこのパターンです。書きやすそうですが、場所が動かないので、相当力量がないとつまらない物語になってしまいそうです。推理小説では、孤島のホテルに人が集められて、とか、嵐で山荘が孤立する、という話は多いのですが、公募に応募すると、まず通らないという話を聞きました。作家になってから使った方が良さそうです。
2 ロード・オブ・ザリング 仲間を集めて悪に立ち向かう物語。七人の侍、南総里見八犬伝。変形も多く、ゲーム・ソフトやアニメ、漫画等で頻繁に現れます。ワン・ピース(少年ジャンプ)など、宝物や重要なアイテムをさがしながら、敵と戦うパターンも数多く見受けられます。場所や敵を変えやすいので、主人公のキャラクターをしっかり作れば、長編になりやすいのでしょ。
3 ウォーターボーイズ 落ちこぼれた人間が集まって仲間で努力して一つのことを成し遂げる物語。根性物や感動物は流行らなくなっているようで、コミカルな要素を入れて、最後はハッピーエンドのパターンになっているようです。スウィング・ガールズは完全なパクリでしたが、結構ヒットしました。イギリスの映画「ブラス」は廃坑寸前の炭坑町を舞台にブラスバンドが大会に出て優勝する話ですが、パターンは似ているものの話は非常にシリアスです。
4 世界の中心で愛を叫ぶ 難病物と言われるパターン。山口百恵の「赤い…」シリーズや「愛と誠」(古い)、最近の韓流ドラマなど繰り返し使われています。主人公の目が見えなくなる、不治の病に冒される。個人的にはあまり好きなパターンではありません。
5 ロミオとジュリエット 誰でも知っている、最も有名で成功した物語のパターン。身分や立場の違う男女が愛し合い、破局に向かう。立場を乗り越えて愛を成就する話もあるのだが、ハッピーエンドは大衆の共感が得られないのか、ほとんど悲劇で終わってしまう。ハーレー・クィーン・ロマンスシリーズなどでは、ハッピーエンドが好まれるようだ。シンデレラなども身分の違う男女パターンなのだが、話の重点が女性に置かれ、 ミュージカル・ウェストサイドストーリーはロミオとジュリエットの翻案。
6 刑事コロンボ 先に犯人を明らかにして、さて……。初めて見たときはびっくりした覚えがあります。推理物に新しい視点を持ち込んだ手法。古畑任三郎は刑事コロンボのコピー。この後、犯人だと思っていたら最後に実は……、など様々な亜種がでました。
7 金田一耕助 正統探偵物。アガサクリスティ、シャーロック・ホームズ。名探偵コナン。殺人事件が起きて、名探偵が出てきて、事件を解決する。推理小説では必須のパターン。松本清張は社会性を持ち込んで成功しました。
8 白雪姫 継母にいじめられ、追い出された女性が、最後は王子様に助けられる。ヘンゼルとグレーテルも継母に追い出され物語です。昔は、継母から家から追い出されるのは珍しくなかったようです。余談ですが、白雪姫に出てくる七人の小人は、身体障害者が村から追われて森に住んでいたという説があります。
9 シンデレラ 王子様、魔法、舞踏会、真夜中の鐘、ガラスの靴と、ファンタジーを目指す人には、うらやましいほど、魅力的なアイデアが詰まっています。そして、ハッピーエンド。子どもの中にはディズニーの物語だと思っている人もいるようですが、これは、ご存じのようにグリム童話です。辛い人生に耐えた主人公が魔法の力を借りて成功する。良い物語は一行であらすじが言える。まさに、単純こそ成功の鍵です。
10 みにくいアヒルの子 シンデレラと似ていますが、こちらは、完全に童話の世界。醜いからといじめられるアヒルは、実はきれいな白鳥だった。白鳥がアヒルより綺麗で性格も良いと、きめつけるのは、アヒルに気の毒な気もしないでもないですが、まあ、世の中は見かけが全てなのでしょう。
11 スパイダー・マン 変身物。バットマン、スーパーマン、インクレディブルなども、これに入るでしょう。日本では仮面ライダー、パーマン、○○レンジャーと様々主人公が出ています。ハエ男などは、ヒーローではないので、ホラーになるのでしょうか。
12  リア王 父と息子の葛藤。あのスター・ウォーズも実はこのパターンが入っています。息子は父を乗り越えて成長していく、というのは西洋では普遍的なテーマだそうです。
13  母・娘 父・息子パターンと同様、母と娘の葛藤もあるそうです。日本では母・息子(マザコンですが)もありそうです。
14 大家族 寺内貫太郎一家など、大家族の中で事件が起きて……。渡る世間は、北の国から、なども。テレビドラマではよく出てきます。現代では、大家族が減っているので、少なくなってきたような気がします。
15 ロード・ムービー 旅行をしながら、事件が起こる。テレビではときどき出てきます。子どもが目的地まで行く間の物語など。
16 タイタニック パニック映画。タワーリングインフェルノ。大空港(古い)など、狭い地域でのパニック。
17 アルマゲドン 世界は終わる物語。ディープインパクトなど彗星の衝突が一時はやりました。デイ・アフター・トゥモローは氷河期でした。
18  ジェイソン ホラーの定番。殺人鬼です。
19 吸血鬼 これもホラーの定番。村中が吸血鬼になったり、ウィルスで   吸血鬼になったり、現代に蘇った吸血鬼が血を吸おうとした   ら、若い娘で処女はいなかったり、とか様々なパターンがで   ていますが、今でも毎年、新しい吸血鬼映画が出てくる所を   見ると、魅力有るキャラクターのようです。
20 ゾンビ これもホラーの定番。呪いでゾンビになったり、アメリカ軍の特殊なガスでゾンビになったり、エイリアンがからんだりといろいろな話がでています。
21 フランケンシュタイン マッドサイエンティストが作り出した怪物。死者の復活という視点に立つと、ペットセメタリー(S.キング)なども入ります。
22 ブルース・リー 勧善懲悪。単純なストーリーに華麗なアクションをつけて、当時大ヒットしました。ジャッキーチェン。ジェット・リーなどが後に続いています。たいてい、一度負けて、復活して、最後に悪人を倒します。マカロニウェスタンも同じパターンが多かったようです。日本でも木枯らし紋次郎。必殺ジリーズ、と似た話はありますが、水戸黄門、大魔神など偉い人だのみが好まれるような気がします。
23 エイリアン 宇宙人物。宇宙怪物物。E.Tのように優しい宇宙人もいるのですが、たいていは、恐ろしい宇宙人です。古くは火星人襲来。リメイクされた宇宙戦争(最低でした)。エイリアンシリーズ。テレビドラマのV。シピーシーズ。あげていくときりがないほどあります。
24 ジュラシック・パーク 恐竜パニックですが、CG技術の進歩がいかなる映像も可能にしました。生物パニック物に広げると、アナコンダ、タランチュラなどがあります。
25 ミザリー 超能力物はスパイダーマンのように、ヒーローになるのが普通ですが、ここでは超能力が破壊に向います。いじめられていた者がいじめていた相手に復讐するというパターンはあるのですが、これほどストレートに超能力で焼き殺すというのは珍しいと思います。
26 エクソシスト 悪魔払いですが、日本では悪魔払い系はあまりありません。宗教観の違いでしょうか。
27 インディー・ジョーンズ 健全な宝探しです。年間何本も宝探し物映画がでてきます。ヒーローも男女様々で、場所もエジプトやアフリカ。宝探しに悪人の組織がからんで、悪人に奪われると世界平和が脅かされて、宝は秘境にあって、宝は隣のアパートにはないようです。
28 罪と罰 犯罪を起こす側の心理を描く物語。
29 戦争物 YAMATO  第二次世界大戦にからんだ物語。日本では負けたため余り多くは有りません。それと、米国映画で見られるような、勝利で終わる話も有りません。
30 嫁・姑 テレビドラマの定番。すたれそうで、すたれません。結婚すると、その怖さがよくわかります。
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